目 次

鈴木敏文 孤高

【1章】 鈴木敏文、半生を振り返る

   1節:「辞めさせられたわけではない」
    「伊藤さんは僕の考えを追認した」/「悔いは残らない」

   2節:「中内さんの下だったら、1年で辞めた」
    「伊藤さんは我慢強い」/「金銭感覚は一致していた」

   3節:「お金がなかったから、強くなった」
    1号店からFCで投資を抑制/鈴木流で「流通革命」を完成

   4節:「業界のことなんて、何も知らない」
    素人集団だからできた変化対応/「便利」にこだわり銀行設立

   5節:「コンビニは終わっていない」
    「コンビニでトラックだって売れる」/「きちっとやってくれるかどうか」

   6節:「百貨店はもっと商品力あるかと思った」
    相次ぐ買収、商品力を重視/「世襲なんて考えたこともない」

   7節:「米セブン買収、再建に自信あった」
    ハリケーン・スズキがやってきた/「もう怒鳴ることはなくなった」

   8節:「やっぱりスーパーは米国の物まねだ」
    チェーンストア理論と「商人道」/V字回復、そして総会屋事件

   9節:「ヨーカ堂は、やっぱり変わらなかった」
    「鈴木君は分からないでしょ」/在庫買い取り要請の真相

   10節:「60歳を過ぎたら引退と思っていた」
    「後継者、育てる必要なかった」/「大したことはやってない」

【2章】 鈴木と伊藤、最強の2人

   1節:伊藤雅俊の実像「夢追う大商売人」(1984年掲載)
    “森永撤去”を自ら事情説明/「気持ち悪いことはしたくない」/母親に磨かれた商人感覚/
    “老舗好き”と拡大路線/格好いい理屈はいらない/したたかなバランス感覚/商人は後ろ姿を見て学ぶ

   2節:建前を本音で実践 イトーヨーカ堂の美学(1985年掲載)
    社員は身ぎれいな商人たれ/社員2万人が“自己採点”/「約束を守っているか」「ゴミを拾うか」/昼食の中身も分かるIDカード/
    「お客様」「気味悪い」「怖い」/儲けは2位、ジャスコの2倍/二重、三重の監視体制/業革で取引先もしつける/
    「入って良かった」会社にしたい/「マネジメント能力は私より上」/手堅さと革新性が同居する/確実性重視で西武とは対極/
    百貨店は「つまらない選択」か/「伊藤と鈴木」の継承は可能か

   3節:鈴木敏文の矜持「己を殺して自我を貫く」(1986年掲載)
    テコでも動かぬ強情さ/小売店との共存共栄を/まず“死に筋”商品を排除/
    一流の人と接し、劣等感が/発想・行動の奥に伊藤の影/自然体を大義名分で補強

   4節:リーダーの研究 鈴木敏文「成功体験を捨てよ」(1995年掲載)
    米サウスランド社を3年で軌道に/小手先の合理化案、次々に拒否/トップは明確な改革案を示せねばダメ/
    「業革」で鈴木哲学を伝授/売り上げよりも利益率を優先/「仮説と検証」で変化に対応/
    鶴の一声、5800店を駆け巡る/会議経費、年間15億円/10年同じ話をするバイタリティー

   ◆コラム 「伊藤さんと鈴木さんは“ニコイチ”」
    ライフコーポレーション清水信次会長が明かした2人の関係

【3章】 鉄壁のセブン帝国

   1節:成功体験が常勝集団を苦しめる(2001年掲載)
    「成功体験の呪縛が過信を生んだ」/機能不全に陥った「チームMD」/セブンとヨーカ堂の落差/
    情報システム導入が裏目に/デフレ対応迫られるセブン/甘い見通し、伸び悩むEC/
    鈴木社長インタビュー「変化には時間がかかる」/「小売業は急には変われない」/「アイワイバンクは3〜4年で黒字化する」

   2節:ミレニアム統合に込めた成長への執念(2006年掲載)
    統合は「壮大な実験」/縮小時代、業態の壁破る/統合、ヨーカ堂改革も視野に

   3節:鈴木帝国の覚悟「血の入れ替え」(2013年掲載)
    「血を入れ替え、洗脳する」/残酷なコントラスト/広がる「相互不信」の溝/パートで巨大店を回す/
    ヨーカ堂を苦しめる「一物一価」/セブンゴールドの“闇価格”/ビジネスモデルの危機

   4節:築き上げた「鉄の支配力」(2014年掲載)
    「非常識」な開発を要求/NBメーカーに「部品」を作らせる/セブンこそ技術革新の牽引役/加速する「ドミナント戦略」/
    有無を言わせぬ販売実績/20分で全売り場から撤去/販売機会の損失が一番怖い/全部信じて言われた通りにする/絶対者の存在を幹部は利用/
    オムニに透ける2つの真意/「仮病を使ってでも米国に飛べ」/誰もが欲しがる独自商品/「セブンプレミアム」モデル/
    ネットも「セブン化」する/宅配でヤマトと競合も/「私が引退する日は必ず来る」

   ◆コラム 「鈴木さんも僕も、革命者だ」
    ニトリホールディングス似鳥昭雄会長が語る鈴木敏文氏の強さ

【終章】 舞台を降りたカリスマ
   ヨーカ堂社長の更迭と在庫買い取り/鈴木の人事案に創業家が「ノー」/対立のまま取締役会になだれ込む/
   物言う株主が鈴木体制に圧力/「獅子身中の虫」が内通/最高顧問か、名誉顧問か/新体制、百貨店や人事にメス/
   記者会見で異例の「創業者賛辞」/「サラリーマン経営者」の矜持